ニュースポーツを熱く語る!

みんなが主役のキンボールで、市民が主役の街づくりを。

はじまりは2007年
青少年健全育成事業の一環としてキンボール・スポーツの普及を推進してきた宝塚青年会議所(以下宝塚JC)。その集大成にと誘致したワールドカップは、2011年11月に開催することが決定していました。「小学生からお年寄りまでが同じチームでプレーできるキンボール・スポーツが、人と人、国と国をつなぐ役割を担ってくれる」と準備に。まずはキンボール・スポーツがどんなものか、小学校にボールを贈って授業に取り入れてもらうなど、地道なアプローチを進めました。
キンボールを通じて人づくり•街づくり
ワールドカップ実行委員としてすべてを束ねていた小泉さん。目指したのが人づくり、街づくりでした。スポーツの国際大会は県や市だけで開催することは不可能です。市民はもちろん、関係する団体や一般企業など、さまざまな協力がなければ実現できません。「人と人が協力し合い、団体同士が連携することで、はじめて世界中から人を招くことができます」。そして世界からのお客様を迎えることで街の活気が高まることを期待しました。「宝塚には歌劇があり、アトムの故郷である手塚治記念館があり、歴史的な名所も多く観光都市としての賑わいを取り戻したい」という目的も合わせもっていました。
モチベーションと超多忙の日々
ワールドカップの開催に向けて、小泉さんには分刻みのスケジュールをこなす毎日が待っていました。「宝塚JCはパイプ役としてすべての決定事項に関わっていきました。朝6:30に起きて夜中の2:30まで仕事と会議でギッシリの日も。同じことをもう一度やれと言われても、ゼッタイにできません(笑)」。事実一時は体調を壊された時もあったそうです。「でも、1年間だけの宝塚JC理事長として精一杯のことをして後輩につなげ、社会に貢献していく使命感が勝っていました」。と、宝塚JCの社会的な存在意義を強調されます。
まさかの開催中止から新たな開催へ
準備もたけなわ。会場の設営や人の派遣・配置など細かな準備作業に追われる最中に起こった大地震。その余波によって中止せざるを得ない状況になりました。実行委員会も解散です。「目の前は真っ暗。頭の中は真っ白、いままでの苦労はなんだったのか」と誰もが言葉を失いました。しかし震災の惨状を見続けるうち「今私たちにできることは何か」を熟考した結果、「宝塚から元気を!」をスローガンとした被災地支援を行う「キンボール・スポーツチャリティカップ宝塚」と「パン・パシフィックカップ」を開催することになったのです。
ワールドカップの熱意そのままに
実行委員会は解散していましたから、新しいスタートラインに立ってゴールまではわずか3ヶ月。「うれしいことに多くの方に再び賛同していただき、全国から92チームが、そしてカナダ・中国・韓国が参加してくださいました」。それはスポーツがもつ力を再認識させてくれ、宝塚JCのやってきた活動が正しかったことを証明できたと語る小泉さん。 実行委員長という立場、そして宝塚市民としての立場から、大会の成功を喜ばれているようです。 「今朝、カナダチームの方と地元の小学生がハイタッチで挨拶していました。やってよかったなあと心底思いました」。小泉さん、そしてJC宝塚の人と街づくりへの取り組みはますます発展していきそうです。
(インタビュー時期:2011年秋)
INFORMATION
(社)宝塚青年会議所は、今後もキンボールスポーツの普及推進を行っていく予定です。
今回の大会の成功でこのスポーツが人づくり、街づくりに貢献できることが立証され、今後の活動は講習会や大会に限らず、さまざまな活動にこのスポーツを取り入れ、宝塚から全国へキンボールスポーツの新たな魅力を伝えていく予定です。
詳しい情報はホームページをチェック!(一般社団法人日本キンボールスポーツ連盟公式ホームページ)
http://www.newsports-21.com/kin-ball/
PROFILE
小泉順 JUN KOIZUMI
1972年生まれ。株式会社関西緑化 代表取締役。2006年社団法人宝塚青年会議所に入会。2010年理事長並びにキンボールスポーツ・ワールドカップ実行委員長に就任。ワールドカップ中止を経て、キンボールスポーツチャリティカップ宝塚2011 全国大会実行委員会 委員長に就任。

仲間づくりも、向上心も満たすスポーツ。めざすはワールドカップ金メダル。

女子大では梅花にしかなかったクラブ
中学ではソフトボール、高校では吹奏楽に熱中していた酒井さんが、キンボールスポーツと運命の出会いをはたしたのは大学(梅花女子大)入学時のオリエンテーション。「まったく新しいスポーツやってみない?」スポーツクラブは眼中に無かった酒井さんですが、ソフトボールの血が騒ぎ出しました。そして“女子大ではまだ梅花にしかない”の殺し文句が心に響き入部。初めて見たキンボールは「まさに大きな玉転がしに思えました(笑)」。
創造できるよろこび
キンボールスポーツの魅力は?に「自分でいろんな技を創造できるのが一番楽しい」とすぐに返ってきました。キンボールスポーツの発祥は1986年のカナダ。「ルールも毎年変更があって、それにあわせて技を考えました」。若いスポーツがゆえの改善が頻繁に行われたのも、プレーヤーにはやりがいになったそうです。
ワールドカップへ
卒業後も選手としてプレーをつづけ日本代表に選出。ワールドカップに出場され、見事、2007年は銀、2009年は銅メダルに輝きました。でも酒井さんが欲しいのは金メダル。「2007年が銀だったんで、どうしてもチャンピオンになりたい。外国人と比較しても身体的な差がない女子には、おおいにチャンスがあるんです」。特に2009年には僅差でフランスに敗れた悔しさが忘れられず、リベンジしたいとおっしゃいます。
共遊、主体、創造
キンボールスポーツは酒井さんのように世界をめざせるアスリートスポーツであり、みんなでわいわい楽しめるフレンドリースポーツでもあります。「理念として3つのキーワードがあり、トップでプレーしていても、仲間4人の力をあわせること(共遊)、一人一人が責任をもつこと(主体)、創り出すこと(創造)のよろこびに変わりはありません。キンボールスポーツが世界中に広まっている理由もそこにあるのでしょうね」。おじいさんとお孫さんが同じチームでプレーする。そんなほほえましいシーンもよくあるのが、キンボールスポーツだそうです。
もっと多くの人に
キンボールスポーツはまだまだ若いスポーツで発展途上。もっと若い人にチャレンジして欲しいと望まれます。「チームスポーツですから、スライディングだけでも、ヒット力だけでも、フェイントの技だけでも優れていれば、強くなれます。ぜひ、小中学生の頃から初めてほしいです」。とこれからの日本のキンボールスポーツ界に想いは及びます。
2011年ワールドカップはフランスで
2011年の開催地はフランス。会社の仕事をすませて、また休日を使っての練習に励む酒井さん。友人の中にはそんな酒井さんの姿を見て、励まされたという人も。「社会人になってもがんばっている人間が、こんなにいることを知ってほしい」ともおっしゃいます。悲願の金メダルに向かって、酒井さんのチャレンジはつづきます。
(インタビュー時期:2010年秋)

これまでのワールドカップ成績

[第1回 2001年6月 開催地 カナダ・ケベック州]
男女ともに金:カナダ/銀:日本/銅:ベルギー
[第2回 2002年10月29日〜11月2日 開催地 カナダ・ケベック州]
男女ともに金:カナダ/銀:日本/銅:フランス
[第3回 2005年11月1日6〜11月5日 開催地ベルギー・リエージュ]
男女ともに金:カナダ/銀:日本/銅:フランス
[第4回 2007年10月31日〜11月3日 開催地 スペイン・ビルバオ]
男女ともに金:カナダ/銀:日本/銅:フランス
[第5回 2009年10月26日〜11月1日 開催地 カナダ・トロワリヴィエール]
男子は金:カナダ/銀:ベルギー/銅:日本
女子は金:カナダ/銀:フランス/銅:日本
第6回 2011年 開催地 フランス・ナント
PROFILE
酒井幸音 YUKINE SAKAI
幼少期よりさまざまなスポーツや文化活動に興味を持ち実践。大学時代にキンボールスポーツと出会い、このスポーツの創造性、共遊性に魅せられる。現在は社会人として職業人生を送る一方で、世界大会を目指して日々奮闘中。今後もキンボールスポーツを通して人の輪を広げ、仲間と共に目標に向かって進む大切さを伝えていきたい。
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暮らしにニュースポーツを取り入れるともっと楽しく体と対話できるようになる。

体はバランスをとりたがる
エアロビクスをはじめフィットネスインストラクターとして活躍してきた雄谷先生。体を上手に動かす決め手はバランスだとおっしゃいます。「理想は赤ちゃん。体を動かすことで自然にバランスをとっているんです」。そして世界中のフィットネスを学んでいくうち、いつしか疑問が芽生えました。「きついトレーニングは、体をいじめるだけ。もっとゆるめることが大切だと気づきました」。
動く→楽になる を実践
動くことで楽になるトレーニングへ。「心にも気持ちよいものを伝えたい欲求が高まって、ヨーガセラピーと出会いました」。その効用はまずフィットネス指導者の支持を得て、体の不調を訴える人や障がいのある人にまで広がっていきました。ヨーガ療法は、統合医療の考え方にも通じ、ニュースポーツの理念ともゴールを同じくするといいます。「年齢や体の状態にかかわらず、だれでも、いっしょになって動き、気持ちよくなれる、健康になれることが同じです」。
体幹が基本
「体幹を意識してほしい」と雄谷先生。体幹とは背中・骨盤・お腹など胴体部分。「体をリラックスさせると、インナーマッスルが活性化、脳まで刺激します」。ヨーガ療法では、体をユラユラさせることで心もリラックス。いわば柳の木のようにしなやかな状態を創り出します。「トランポリンを使ってより安全に体を不安定(ゆるめる)にすることで、筋肉記憶(マッスルメモリー)を引き出し、結果的に体幹が鍛えられます。この逆説的な事実を多くの人に知ってほしいと思います」。
ニュースポーツは五感の予防医学
リラックスした状態をつくりだすのが得意なニュースポーツでは、五感と意識が自分の内側に向かいやすくなります。「体が本来の状態にもどり、キモチもポジティブに。これは病気やけがを予防する力につながります」。しなやかな体こそ強いとおっしゃっる雄谷先生。ご自身をサンプルとしたヨーガセラピーで、いろんな人たちの心と体をハッピーにしたいと、今日も全国を飛び回っておられます。
(インタビュー時期:2010年秋)

ニュースポーツのリセット•コンディショニングワークは体も心も笑顔にする。

ニュースポーツのリセット・コンディションニングワーク。
それは自分の体との対話です。体の緊張がゆるみ
リラックス&ポジティブに好転する変化(プロセス)を楽しもう。

西洋人と日本人の違い
「文化や肌の色がちがうように、骨格筋にもちがいがあることをご存知でしょうか」。と雄谷先生は驚きの事実を教えてくださいます。「フェンシングは突くことで相手を威嚇・攻撃しますが、柔道は反対に引く動きで相手の力を利用して戦います」。日本人と西洋人では骨格や腸の長さの違いから丹田(体の安定)の意識が異なり、感じる感覚も様々だそうです。
感じるチカラ(感覚)を呼び起こそう
そうしたことから文化や風習の違いが表れていても不思議ではありませんね。日本人は元々持っているピュアな感覚がストレス社会によって失われつつあると雄谷先生はおっしゃいます。「ストレス社会の中では、体も心もガチガチになり感覚が鈍りがち(激しいエクササイズを好むということは感覚が鈍っているとも言えます)。なので、体の緊張している所をリセットしていくことで、心の緊張もリセットに繋がる」。先生の理論であるエクササイズプロセス「体を動かす→心も動く→体と心がリセット→自立神経バランスの向上」という考え方がしっかり根付いています。
体との対話が自分らしさへ〜リラックス&ポジティブ〜
「体を緩めてあげる(体の緊張、強張りをほぐす)運動は、ニュースポーツ・グッズを使って簡単にできます」。今回は、毎日の生活の中に取り入れ、忙しい人でもちょっとした空き時間を使ってできるエクササイズを紹介してくださいました。体を緩めることで、リセット・コンディションに繋がり、さらにバランスを必要とするニュースポーツ・グッズは、体を感じるチカラを呼び起こし感覚を高めます。リセットした状態をとりもどすことで「体が本来の状態にもどり、気持ちもポジティブに。これによって病気やケガを予防する力が蓄えられます。またクリエイティブな発想が湧き出るでしょう」。と体との対話から生まれる意外な影響を語る雄谷先生。ニュースポーツ・グッズを活用することで動作の補助(アシスト)として、また使い方によってはチャレンジワークにも幅広く活用する事ができそうです。
(インタビュー時期:2011年秋)

Let’s Try Exercise! 毎日の生活の中に!体も心も笑顔にするエクササイズメニュー

●痛くない•整える〜リセット•コンディショニング〜
からだの疲れをとり、もとの状態にリセットするエクササイズです。
[ 1 ]ビガーボールでコア(丹田※)を意識
使用アイテム:ビガーボール/ヨガマット
まず、耐久性に優れたビガーボールでストレッチ。ヨガマットの上でビガーボールを骨盤の下に当て、ゆっくりとした動作と呼吸で足や背中など全身の筋肉をリラックスさせてあげましょう。骨盤を安定させる力がつき、かたくなっている筋肉がほぐれてきます。
※丹田…へそから指3、4本下奥にある箇所。全身の気が集まるとされます。
●楽に動ける〜ファンクショナル•トレーニング〜
からだの自然な「かたち」や「はたらき」を捉えたエクササイズです。
[ 2 ]体幹を刺激してまっすぐな体に
使用アイテム:ビガーボール/ヨガマット
ビガーボールを首の後ろに当てて、乗るだけで首から背中が自然と反れるので、呼吸をゆっくり行いましょう。また脇にあてて筋肉を伸ばせば、胸が広がり猫背になっていた姿勢も整ってきます。
[ 3 ]バランス感覚を高めながらコンディショニングワーク(調整)
使用アイテム:ジョグ/ビガーボール/ストレッチ・アシスタンバンド
次はジョグを使用。上に立っているだけで、体は全筋肉を使ってバランスを取ろうとします。さらにストレッチ・アシスタントバンドは伸縮しないため、体が安定しやすく自分の筋バランス(強さとしなやかさ)を使って背筋を伸ばせます。
●体力の向上〜パワーアップ〜
からだの持久力•瞬発力を高めるためのエクササイズです。
[ 4 ]足腰のインナーマッスルをパワーアップ
使用アイテム:ジョグ/ビガーボール
不安定だからこそ“安定しようとする力”を活かすエクササイズ、最後は膝を曲げて座る運動へ。足腰への負担なくインナーマッスルを心地よく刺激できます。慣れてきたら前後に体を揺らして骨盤を整えるエクササイズにトライを。

※ここで使用しているビガーボールはベルフィット・ビガーボールレジンです。

INFORMATION

一日講習会や体験講座なども実施されています。丁寧で楽しい雄谷先生の講座を是非一度体験してみてください!

[ 三宮KCC講座の問い合わせ先 ] 〒651-0096 神戸市中央区雲井通7-1-1 ミント神戸17階 HP http://k-cc.jp/ TEL 078-265-1100

PROFILE
雄谷昌子 MASAKO OHYA
1990年よりインストラクターとして活動をスタート。“体と心に気持ちよいものを”という思いから、ヨーガなどのボディ&マインドコンデションワークの指導を行うようになる。
[資格]インド国連ヨーガセラピーYTC/YICC認定療法士、YOGA Fit 認定トレーナー、IYCシュタンガーヨガインストラクター、ジャイロキネスシス認定トレーナー、アーユルベーダーホリスティックアドバーザー、Core Integration Pilates認定トレーナー、AFAAコンサルタント
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